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場所別で見るリフォームの失敗例と失敗しないポイントをご紹介!2019.10.28
こんにちは。
八王子市・日野市を中心に安心して長く暮らせる住宅リフォームを
提案している新井建設、 一級建築士の新井与四和(あらいよしわ) です。
リフォームして快適になるはずだったのに、「こんなはずじゃなかった…」と後悔するのはなんともやるせないもの。
リフォームは大きな出費でもあるため、簡単には直せません。
そこで今回は、場所別のリフォームの失敗例と、失敗しないポイントをご紹介します。
事前に知っておくことで、後悔のないリフォームを実現してください。
1.キッチンリフォームの失敗例
キッチンのリフォームは、使い勝手を良くしたい・家族とのコミュニケーションを取りたいなど、キッチンに立つ人にとってはストレスが大きく改善されるものです。
ですが、失敗すると以下のようなことになります。
対面キッチンにして失敗した
家族とのコミュニケーションが図れて孤立感がなくなる、憧れの対面キッチン。
でも、図面で確認したにもかかわらず、対面キッチンにしたら失敗したという声をよく聞きます。
失敗の多くは「狭くなった」ということです。
・以前より物が片付かない
・お尻や腰をぶつけてしまう
・調理スペースが小さくて使いづらい
●失敗した原因
対面キッチンで失敗する最大の理由は、面積にあります。
対面キッチンは壁付けキッチンより多くの面積が必要となるため、調理スペースや通路を犠牲にしなければなりません。
●失敗しないポイント
対面キッチンにする際には、以下の寸法を目安にすると良いでしょう。
・シンクとコンロの間は最低でも45cm以上確保する
・通路は食器棚などを置いた状態で80cm以上確保する
シンクを大きくしたら調理スペースが狭くなった
システムキッチンを買い換えるとき、シンクの大きなものにしたらかえって不便になることがあります。
システムキッチンを収めるスペースは限られているので、実際に使うことを想定して決めたいものです。
●失敗した原因
ガステーブルとシンクの大きさを考慮しなかったため、調理スペースが取れなくなってしまったことが原因です。
●失敗しないポイント
ビルトインのガスコンロは、大きさや設置の規格があります。
ちなみに大きさは60cmと75cmの2種類です。設置に関しては、コンロと壁の距離に一定の基準があるため、業者とよく相談しましょう。
2.リビングのリフォームで失敗した例
憧れのリビングを実現した結果、思わぬ事態に陥ることがあります。リビングは居心地を第一に考えましょう。
リビングの窓を大きくしたら冷房が効きづらくなった
大きくてよく陽の入るリビングに憧れる人が多いですが、以下のようなデメリットにつながることがあります。
・陽が入りすぎて冷房が効かない
・外からの人の目が気になり結局カーテンを開けられない
●失敗した原因
建物の向きや道路との配置を考慮しなかったことが原因です。
●失敗しないポイント
窓をつける方角や、人の行き来などを頭に入れて窓を設置します。
また、冷暖房対策としては、断熱効果のあるガラスを使用するのも一つの方法です。
リビングに階段をつけたら圧迫感がある
一見開放的に見えるおしゃれなリビング階段ですが、設置した結果、圧迫感がある・暖かさが逃げるといった例があります。
●失敗した原因
・見た目やコミュニケーションだけを重視してしまった
・設計図ではこんなに圧迫感が出ると思わなかった
●失敗しないポイント
エアコンの暖房だけでは効率が良くないため、以下の対策がおすすめです。
・床暖房にする
・階段の手前に仕切りを作る
3.トイレのリフォームで失敗した例
トイレは毎日家族が何度も使う場所です。使い勝手が良くないと、生活でのストレスもたまります。
トイレのサイズを間違えた!
便器を図って選んだはずなのに、いざ便器に座ると膝がドアすれすれだったり、狭くて扉が閉めにくかったりといったことがあります。
●失敗した原因
水を貯めるタンクの奥行きを考慮しなかった可能性があります。
●失敗しないポイント
トイレの奥行きの考え方は、便器全体の奥行きと座ったときの膝前の空間です。
トイレの必要なスペースは、奥から出入り口まで最低125cmは必要です。
便器のサイズは、タンクがあるかどうかで異なります。
座ったときの膝前のスペースを考慮して、トイレのサイズを選びましょう。
また、トイレのドアは外開きがおすすめです。
トイレはただでさえ狭い空間なので、内開きにするにはある程度のスペースが必要だからです。
また、高齢者がいる場合は、中で倒れた時にドアを塞いでしまい、開かなくなる可能性もあります。
可能なら引き戸への交換をすると、ドアの開閉よりも使い勝手が良くなるケースが多いです。
床をフローリングにしたらカビが生えるようになった
最近では、トイレの床をカフェ風のオシャレなフローリングにしたら、床や壁にカビが生えやすくなったという例があります。
●失敗した原因
トイレは湿気がこもりやすい場所です。窓がついていたとしても風が通り抜けにくいため、カビが生えやすくなってしまいます。
●失敗しないポイント
トイレの床には水濡れに強く、湿気を遮断できるビニールクッションなどが最適です。
また、日頃からまめな換気を心がける・タオルは乾きやすいものにするなどの工夫をするのがおすすめです。
実際に使うことを考えて失敗しないリフォームを!
今回は、キッチン・リビング・トイレの失敗例と失敗しないポイントについてご紹介しました。
リフォームは設備自体の機能も重要ですが、なにより実際に使ったときの使い勝手が重要です。
想像力を働かせ、いろいろな場面を想定してリフォームを考えましょう。