羽子板ボルトの増し締め2015.07.02
こんにちは。
自然素材を使って気持ち良く暮らす家をつくっている
八王子市の新井建設、二級建築士 小川 です。
今日は小屋裏へ入って羽子板ボルトの『増し締め』作業を実施しました!
しかし、蒸し暑かったな~(汗)
『羽子板ボルト』とは主に木造軸組工法の建物で使用する補強金物の1つです。
これらの補強金物は外力(地震や台風等)を受けた時に梁が外れて脱落するのを防ぐために
必要不可欠な金物で、木材を連結する羽子板の形をしたボルトの事です。
増し締めをするという事はボルトに取り付けているナットがゆるんでいるってこと??
と、思われる方が多いと思いますがその通りなんです。
相手が『木』ということで木材自体の乾燥、収縮、ねじれや繰り返し応力による
変形等によりゆるんでしまうんです・・・
そうそう。木は工業製品ではないので、やはり多少なりとも強度にバラつきがあるんですよ。
だけど実際にはナットの固定の前にボルトが刺さっている事が大事なんです!
(古い家では、たまにボルトが入っていない事もあったりします・・・)
少々マニアックで失礼しますが、実際はボルト自体が、せん断使いで
ボルトが刺さっていれば家が簡単に壊れたりはしません。
ナットは、そのボルトの抜け防止の役割なんです。
また、あまり強く締め付けると、木の断面を傷める結果となり本来はよろしくありません。
ただ、だからといってナットがゆるんでいてもOKって訳にはいきませんね・・・
しっかりと増し締めしておきました!!!
抜けちゃ困るしね(笑)